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各月の日記
魔人ブウ*さんの日記
2008年02月19日
13:40
雪上16日目
最近はもうスキーに行くなんていうことも年寄りの道楽となり、ゲレンデに行ってもウェアなどを見ていると10年前、15年前に流行ったようなものが目に入るわけです。あぁ、どいつもこいつも足腰もフラフラの癖によくあんな寒いところに行くなぁと思います。30を超えたらもうスキーでもないでしょう。温泉に入って酒を飲んでおしまい、というのが常道です。

それで、今回は大学の後輩から連絡があって、誰か白馬に連れて行ってくれないか、とのこと。ちょっと前なら「私をスキーに連れてって」ということですけど、さすがにお互いもう良い歳でして、じゃぁ、飲み会ついでに白馬の温泉にでも行くか、ということになりました。

彼女は大学の女友達を連れてくるというので、その時点で両手に花だったわけですが、どうせなら誰か暇そうな奴をもう一人、二人連れて行こうか、などと考えて声をかけたところ、私達より5つぐらい下の配管屋の男と、15ぐらい下のデパガが一緒に行くと言うのですね。我々としてもこのくらい下の人間がいると何かと便利なので、ラッキーと思ったわけです。ところが、私達三人の不良社会人は金曜日から行くぞーと気勢をあげていたのですが、後から声をかけた二人はまだまだまじめなものだから、配管屋は

配管「いや、私は一応社長なので仕事はやすめません」

というし、デパガも

デパ「お客さん相手の仕事なのでいきなりは休めません」

とのこと。仕方がないので、私達三人は先発隊として宿を温めておくことにしたわけです。

さて、じゃぁ金曜日の朝に出て、のんびり滑ろうかと思ったら、言いだしっぺの後輩が

後輩「いや、先輩、どうせなら埼玉で美味しいラーメンを食べてから行きましょうよ」

というのですね。確かに埼玉には美味しいラーメン屋を一軒しっているのですが、それにしてもわざわざ金曜日に休みを取ってでかけるのに真昼間からラーメンを食べるというのはどういう了見かと思ったのですが、そこは後輩と言っても私は男性であちらは女性ですから、先輩後輩よりも女性の立場が優先されてしまうわけです。女友達も

女友「そりゃラーメンでしょう」

とういので、のんびり集合して、ラーメンを食べたわけです。このラーメンはいつも美味しいので、ラーメンそのものに対しては全く不満はないのですけれども、ラーメンを食べるならわざわざ今日じゃなくても良いのになぁなどと思うわけですが、後輩と女友達はおいしそうに食べていたのでまぁ良しとするしかないわけですね。

さて、ラーメンを食べ終わって、所沢から高速道路に乗って、一路長野を目指したわけですが、もうすっかり太陽は一番上を通り過ぎて、徐々に夕方になりつつあるわけです。白馬界隈はいつも天気が悪く、夜になれば道がつるつるになりますから、

自分「あー、早く行きたいなぁ」

などと思っていたのですが、そこでちょっとカーナビに行き先を入れてみたら、

ナビ「そっちよりこっちの方が近いですよ」

と言いやがるんですね。カーナビと言う奴は過去の経験からすると本当のことを言うことも多いのですが、言われたとおりに走ると遠回りになることも多く、かといって信頼せずに別の道に行ってみると行き止まりだったりするわけです。

自分「こいつは信用ならない」

とは思ったのですが、やはり暗くなる前に着きたいという気持があったので、騙されたと思ってついつい言われたとおりに麻績(おみ)インターチェンジで降りて、そこから大町方面に一般道を走り始めたわけです。すると、これが雪がなくても心細くなるようなワインディングロードでして、そこを当然のように雪がパックしているのです。しかもかなり急なのぼり道。登ったら、当然下らなくちゃいけないよなぁ、などと思いながら運転しているのですが、助手席と後部座席では後輩と女友達が楽しそうに音楽の話や景色の話などをしておりまして、

自分「こいつら、自分の命の危険などは考えてもないのだろうな」

などと思いながら運転をしていたわけです。良くこんなところに人が住んでいるものだなぁなどと思っていたのですが、なんだかんだで峠を越えて大町に出たのは高速を降りてから1時間30分ほど経過していたわけで、騙されたと思ってカーナビに従ってみたわけですが、大町に着いたときには「やっぱり騙された」と気付くことになりました。

大町からようやく知っている道を走って、青木湖の脇を抜けて、白馬の温泉街についたときにはもう17時を過ぎていました。さて、ではこれから八方でナイターでもするのかな、などと思うのもつかの間、そこで待ち受けていた宿のおじさんが

おじさん「じゃぁ、今日は店を予約してあるから」

と、飲み会の相談になりました。なんでも地元の美味しい鯉を食べさせてくれるそうで、それはそれで嬉しいのですが、

自分「何時集合ですか?」
おじさん「じゃぁ、15分後に」

荷物を降ろしたらすぐに出発するような状態です。折角休みを取っても移動とラーメンと飲み会でつぶれてしまうとは思いませんでした。

しかしまぁその宿のおじさんは元オリンピック選手ということもあって白馬の町の名士です。名士が予約を入れてくれているのだからもちろん飲みに行くことになりました。集合して、歩いて5分ぐらいのお店に到着すると、そこにはすでに先発隊がいます。なんでも大学の先生夫婦と鋳物屋の夫婦だそうで、とにかくもうやる気満々です。我々が店に着くちょっと前に着席していたようですが、挨拶もそこそこにお酒を選び始めます。

大学妻「私はどぶろく」
鋳物妻「私は焼酎」
大学「オレは日本酒で」
鋳物「じゃぁ、オレも。冷でね」

お店のお姉さんがやってきてとりあえずお茶をくれたのですが、

大学妻「これはいらないから」

と大学先生の奥様。まぁあっても困らないものだからなぁ、などと思っていたのですが、お姉さんがお酒の注文を取り終わったときには

大学妻「だから、これはいらないから」

とお茶を片付けさせてしまいます。オリンピック選手ですら

五輪「この人たちのペースで飲んでいると大変なことになるから大概にしておきましょう」

などと言っているわけで、こりゃ明日も大丈夫かな、とちょっと不安になったりもしました。

そこからはもう良く覚えていないのですが、とにかく

大学「まぁ飲め」
鋳物「さぁ飲め」

で約5時間。料理も食べましたがほとんどが飲みです。ビールがあけば

大学「お姉さん、焼酎!」

だし、焼酎があけば

大学妻「お姉さん、日本酒ちょうだい!」

だし、日本酒があけば

鋳物妻「お姉さん、どぶろくお願い!」

という調子です。オリンピック選手は

五輪「金も暇もある人がうらやましいよねぇ」

などと話しておりましたが、実際のところ彼らには金と暇の他に強靭な肝臓も持ち合わせているようで、とても私達のような凡人には真似ができません。

結局10時すぎまでその店で飲んだわけですが、それから宿に帰ると宿の和室でまた飲み会です。なんでも鋳物屋さんのご主人は焼酎コレクターで家には一室焼酎の保管部屋があるとのこと。今日はそこからさまざまな逸品を持ってきたとのことで、それを片っ端から飲み始めたわけです。つまみはホヤとか、クサヤとか、馬の燻製とか、ホッケのトバといった、山海の珍味が準備されているわけです。これらをつまみにとにかく飲む。これは大変なことになったぞ、と思ったのが12時ごろですが、ようやく配管工から電話がかかってきて、

配管「今岡谷です」

というのですね。ここまで起きていたのだから到着まで待とうかな、などと思っていたら、オリンピック選手も

五輪「まさかまだ寝ないよね」

と言ってくるわけです。いつの間にか逃げる側までもが追いかける側になっていて、もはや逃げ道もなくなってしまいました。まぁ、お酒もつまみも十分にあるので、困ることはありません。ただ、ちょっと甘いものを食べたい気がします。そこで、デパガの携帯に

自分「君の先輩がシュークリームを食べたがっているから、コンビニで買ってきてくれ」

とメールをして、それから飲み会の続きをしたわけです。配管工とデパガがシュークリームを手に到着したのはもう1時すぎだったわけですが、このときにはもうすでにこちらもミイラ取りの側になっていて、

自分「お酒ならたっぷりあるから、さぁ、飲もう」

ということになりました。配管工は一人で運転してきているので結構疲れている様子でしたが、こちらはすっかり出来上がっているので関係ありません。

自分「さぁ、飲むぞ」
配管「いや、今まで運転してきて疲れているんですが」
自分「それはちょうど良かった。これを飲むと疲れが取れるよ」
配管「明日は朝が早いんですよね?」
自分「うんうん、これを飲めばぐっすり眠れる」

こんな感じで飲み会は継続です。

五輪「君もスキーをやるのかね?」
配管「はい、ちょっとだけ」
後輩「この人はね、丸山寿一さんって言う人で、オリンピックの代表選手だったんだよ」
寿一(五輪)「キリーに負けちゃったんだよね」
デパ「キリーって誰ですか?」
自分「えーー、キリーも知らないの?ステンマルクの前に活躍していた人だよ」
デパ「ステンマルクも知らないんですが」
自分「いつから知ってるの?」
デパ「トンバからかなぁ」
自分「それじゃぁ全然話がつながらない」
寿一「話がつながらないといえばつながらないんだけど、3月にある八方リーゼンに出なくちゃならないんだよ」
自分「あぁ、あの、凄い長距離を滑る奴ですね?」
寿一「そうそう。名前の寿一に引っ掛けて、生涯11番スタートなんだよね」
後輩「へぇー。頑張ってくださいね」
寿一「君たちも出たら?」
配管「え?まだ、申し込めるんですか?」
寿一「いや、昨日が締め切りだった」
配管「なぁんだ。じゃぁ、駄目じゃないですか」
寿一「じゃぁ、来年だね」
配管「来年ですね」
後輩「寿一さんは、明日はどうするんですか?」
寿一「明日は、テレビで評論家をやってる竹村なんとかっていうのが来て、スキーを教えなくちゃならないんだよ」
配管「えっと、あの、髪の毛が薄い?」
後輩「九一わけの?」
自分「あぁ、竹村健一さん?」
寿一「そうそう、その竹村さん」
後輩「竹村九一と丸山十一のコンビですね」
自分「言ってやったらどうですか、『おれは十一、お前は九一』
デパ「いや、それはさすがに・・・」

こんな感じで結局3時過ぎまで飲み会です。しかしまぁ、さすがに体力も無尽蔵ではありませんから、

自分「そろそろ寝るか」
後輩「そうですね。明日はスキーだし」

ということになりました。それで、作戦会議です。

後輩「明日は何時に起きようか?」
自分「ちりとてちんがあるから8時15分までには食べ終わりたいね」
女友「じゃぁ、8時集合で」
自分「じゃぁ、8時集合で」

そういうことになりました。部屋に戻ると配管工に

自分「七人の侍のDVDを持ってきたから、朝までこれを観ようか」

と提案したのだけれど、奴は部屋に戻ると速攻で意識を失ってしまいました。翌朝、予定通りに8時ちょっと前に起きて食堂に行くと、デパガの女性だけが食堂にいます。

自分「あれ?残りの二人は?」
デパ「まだ来ないですねぇ」
自分「まだ寝ているのかな」
デパ「まぁ、もうちょっと待ってみましょう」

ところが、10分ほど待っても二人とも来ません。

デパ「電話してみましょうか」
自分「うん、どうせまだ寝ているよ。電話してみよう」

電話をする彼女。

デパ「おはようございます」
デパ「みんな来てますよ」
デパ「はい、はい」
デパ「じゃぁ、待ってますね」

デパ「ちょうど今起きたところだって言ってました」
自分「蕎麦屋の出前みたいなものだね。どうせあと5分は来ないから、先に食べていよう」

ということで、3人で先にご飯を食べることにしました。

自分「彼女達は先輩だから、君は言いたいことも言えないでしょう?」
デパ「いえ、そんなことはないですよ」
自分「いや、そんなことはあるでしょ。じゃぁ、今日は僕が全部代わりに言ってあげるよ」
デパ「じゃぁ、お願いします」

などと話をしながら食事をして、食べ終わった頃にようやく登場したのが後輩とその友達。

自分「遅いねぇ。もう食べ終わっちゃったよ」
自分「『何やってんだよ、遅すぎ。ふざけんなよ、先輩だと思って。もう食べ終わっちゃったよ』だって」
後輩「誰が?」
自分「いや、このデパガが」
デパ「えーーー、言ってないですよ」
自分「僕は心の声を言ってあげてるの」
デパ「言ってないです」
後輩「あ、私、この卵、いらない」
自分「『わがまま言ってんなよ。好き嫌い言わずに全部食え』」
デパ「思ってませんから」
後輩「コーヒー飲みたい」
自分「『自分で取って来い』」
デパ「あ、持ってきます」
自分「『まったく世話が焼ける先輩だよな』」
デパ「言ってませんってば」
自分「それで、今日は何時に出発する?」
後輩「うーーん、これから準備するから、10時ぐらい?」
自分「『あのー、日帰りで来てるんですけど。折角来たんだからすぐに滑りたいんですけど』」
デパ「いや、ゆっくりで良いですよ」
後輩「しょうがないなぁ、じゃぁ、食べて、着替えて、準備して、9時30分ぐらいかな」
自分「『ありえなーーーいい!!』」
デパ「いや、良いです良いです、それで」
自分「荷物はどうするんだろうね。置いておいても良いのかな?」
後輩「なんか、今日はお客さんが多すぎて部屋を掃除できそうにないから、全部おきっぱなしで良いらしいですよ」
自分「無理に頼んだんじゃないの?」
後輩「いや、そんなことないですよ」
自分「『やだやだ、こんな厚かましいおばさんにはなりたくないわね』」
デパ「いえ、ホントに、全然そんなこと思ってませんから」
自分「さて、じゃぁ、そろそろ部屋に戻って準備をしよう。今日はちゃんと滑るからね」

食堂で男グループと女グループに分かれて、部屋に戻ったのですが、部屋に戻るなり、配管工が

配管「ちょっとトイレに行ってきます」

といって出て行ってしまいました。集合時間まではあと20分。

自分「よし、びっくりさせてやれ」

と思い、ジャージの上からスキーウェアを着て、配管工が戻ってきたら

自分「何やってるんだよ。もう準備できちゃったぞ。急がないと置いていっちゃうよ」

と言ってやろうと待ち構えていたのですが、5分経っても、10分経っても戻ってきません。ようやく戻ってきたのは集合時間の5分前です。

配管「あれ?準備早いですね?オレもすぐ着替えます」
自分「いや、お前をびっくりさせようと思っていただけで、準備はまだ全然してない」
配管「え?また脱ぐんですか?」
自分「だって、何も準備してないんだもん」
配管「何やってるんですか。急がないと間に合いませんよ」
自分「お前のトイレが長すぎるんだよ」
配管「いや、だって、オレはちゃんと間に合うように支度してますから」
自分「これなら最初から普通に準備しておけば良かったよ」

とにかくこいつとしゃべっている時間はないので、大急ぎでスキーウェアを脱いで、シャツを着て、トレーナーを着て、タイツをはいて、全部一からやり直しです。僕が玄関に集合したのは予定より5分遅れ。みんな入口で待ってます。

自分「さて、じゃぁ行こうか」
配管「僕は道がわからないので、後ろからついて行きますね」

いや、僕も道は知らないんだけど、と言おうと思ったのだけれど、みんな知らないならまぁいっか、と思い、そのまま出発したわけです。白馬の温泉街から鹿島槍までは片道30分ほど。一本道のつもりでいたのだけれど、例によってカーナビ君が

ナビ「こっち」

とか言ってます。でも、昨日のことがあるから信用できません。カーナビは左折を指示していたのだけれど、そのまま直進してみました。すると、カーナビが推奨していた道が横にあるのですが、こちらはあんまり車が走ったあともなく、道も心なしかカーブが多いのです。右側は湖で、ハンドルを切り間違ったらつめたい水にどぼん。

自分「しまった、カーナビの言うとおりにしておけば良かった」

と思ったのですが、まぁどうせ後ろの車はこんなことになっているとは知りません。知らぬがホットケ、ということで、そのまま走り続けたのですが、最終的にその道は直進通行止めとなってしまい、残念ながらカーナビの推奨する道に戻らざるを得ません。不本意ながら交差点を左折して、さらに目的の道路に乗ろうと思ってカーナビの言うとおりに側道に出て、ぶつかった道を右折しようとしたら、なんと中央分離帯があって右折できません。仕方なしに左折すると、今度はUターンする場所がありません。しばらく鹿島槍スキー場と全く逆方向に走って到着したのはヤナバスキー場でした。仕方がないのでそこの駐車場に入って、Uターンして、今来た道を戻ったわけです。

自分「今頃、向こうの車は『何やってるんだろう』って感じだろうね」
後輩「『何道間違ってんだ、このボケ』って言ってますよ」
自分「そうだよね」
後輩「『今日はたくさん滑ろうと思って張り切って来たのに、台無しジャンか』
自分「スイマセン」

道を戻って、さっきの交差点を過ぎて、5分ほど走るとようやく鹿島槍の駐車場へのT字路に到着しました。そこを右折して山を5分ほど登ると、駐車場に到着です。

配管「さっきのUターンはなんだったんですか?」
自分「いや、色々都合があったんだよ」
配管「道を間違ったんですか?」
自分「まぁ、そういう言い方もあるかもしれないけどね」
自分「『ばっかみたい』」
デパ「いや、思ってませんから大丈夫です」
自分「『こんな田舎で道を間違えるなんてマジウケるんですけど』」
デパ「ホントに思ってないですって」
自分「『くだらない話をしてないで、さっさとすべりに行きましょうよ』」
デパ「いや、それはともかく、準備して、滑りましょう!!」
自分「了解、了解、じゃぁ、行こうか」

さて、トランクを開けて、みんなの道具を下ろして、そこで気がついた。

自分「しまった、宿にブーツを忘れた!」